せん妄と認知症 | 認知症・昼夜逆転・夜間せん妄

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せん妄と認知症

認知症のコラムせん妄と認知症の症状は似ている部分があるので、間違えて捉えてしまう場合があるので注意が必要です。

せん妄の基本症状は、意識障害、記憶障害で、発症の仕方が急激です。幻視や運動不能を伴う事や、夜間や夕方に悪化する事も多々あり、症状の持続は数日から数週間で、薬物の関与、環境の関与等あると言われています。

認知症も基本的には記憶障害と認知症害になりますが、発症の仕方はゆるかで、症状は永続的に続きます。身体的な疾患はそれなりにありますが、薬物の関与や環境の関与はないとされています。

せん妄の患者さんは一日の中で症状の変化が激しく、しっかりしている時とそうでない時があり、高齢者の方のせん妄はその異常な言動から、認知症と誤診されてしまうことがあるようです。

一般的なせん妄の症状として、表情が乏しくなり、態度や感情の動きは活発さに欠け、現在の日付や時刻がわからなくなり、ある程度の長い会話の中でつじつまが合わないところや、まとまりの悪いところがあったりなどが見られ、記憶力、計算力、判断力などの知的能力が低下します。

しかしせん妄は、治療により短期間で回復することが期待できことが、認知症と大きく異なる点です。したがって、せん妄と認知症を確実に識別することは治療するうえで重要になります。

ただ、アルツハイマー型認知症の人がせん妄を合併することもあり、急激に認知症の症状が進行したように見えたり、せん妄が改善されて認知症の症状が改善したように見えることもあるので、識別が困難な場合もあります。

せん妄も認知症も、高齢者ではよく見られる病状で、せん妄の原因によって治療法も異なるのですが、現在は確実に治せる治療法はないと言われています。

せん妄は早期に原因を特定して治療すると回復しやすいのですが、原因を特定することが難しい場合は、薬物療法で鎮静薬や抗精神病薬などの投与による治療方法がとられるようです。

せん妄や認知症は、その症状によってまわりの人が対処に困ることも多々ありますが、気分的なものではなく、病気であることを十分理解して対応してあげることが重要です。

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